問題は「天気を調べること」だけではなかった

登山の予定を立てるとき、私は何度も同じ作業をしていました。

行きたい山を見つける。アクセスを調べる。日帰りできるか確認する。難易度を見る。条件が合わなければ、また別の山を探す。天気が悪ければ、さらに最初からやり直す。

最初は「晴れている山だけを一覧にできれば、この作業は楽になる」と考えました。そこから生まれたのが、Alpassの前身となるサービスです。

でも使い続けるうちに、本当に解きたい問題はもっと広いと分かりました。

「何月何日、私が行ける山はどこ?」にすぐ答えられないこと。

これがAlpassの出発点です。

候補を出して、調べて、落として、また探す

従来の山選びでは、ユーザー自身が検索エンジンや複数サイトを横断しながら候補集合を作っています。

  1. 山を見つける
  2. 条件を調べる
  3. 行けなければ候補から外す
  4. また別の山を探す

Alpassは、この順番を変えます。

  1. 日付を選ぶ
  2. 出発地や日程など、行ける条件を調整する
  3. 条件を満たす山だけを見る
  4. 残った山を好みに合わせて並び替える
  5. 気になる山の詳細を確認し、外部の最新情報で最終判断する

「検索する」より先に、「候補がある」状態を作ることを目指しています。

Alpassが大切にしていること

Show before asking

最初から長い条件入力を求めません。まず候補を表示し、その結果を見ながら必要な条件だけ調整できるようにします。

Constraints first, preferences second

行けない山と、単に好みではない山を混ぜません。前者は候補から外し、後者は下に並べます。

The list is the product

AIチャットで相談すること自体を目的にはしません。ユーザーが欲しいのは会話ではなく、今選べる山の一覧です。AIはその一覧をより選びやすくする裏側の仕組みとして使います。

「ハレヤマ」から「Alpass」へ

旧サービス名は、プロダクトを「晴れる山を探すサービス」と強く定義していました。

しかし、新しい価値は天気だけではありません。アクセス、日程、難易度、季節性、その人の好みなど、複数の条件を通して通れる候補だけを残すことです。

そこでブランドを Alpass(アルパス) に変えました。

山を越えるための pass と、次の山への path を選ぶ感覚を持ちながら、特定の一条件に縛られない名前にしています。

これから

現在は百名山・二百名山・三百名山を中心とした301座が対象です。今後は景観、地形、混雑、温泉、公共交通、季節性、写真撮影との相性など、山そのものの事実データを増やしていきます。

Alpassが目指すのは、検索条件が増えた巨大な山データベースではありません。

休みの日付を決めたら、次に行く山が自然と見えてくる。

そんな山選びの入口です。